はじめに
セミナーに参加して色々教えて頂きましたが、実際に繰り返し自分で考えて思考回路を鍛える事が重要であり、思想や手法を学ぶこと自体にあまり意味はありません。
分かると出来るには大きな壁があるため、分かるから出来るようになるべく、筋トレだと思って日々考えを巡らせ、それを誰かに話したり文字に起こす事が重要です。
参考記事
論理思考は、論理的な推論に基づく思考を指します。それは、事実や証拠を分析し、論理的に結論を導き出すことを意味します。論理思考は、論理的な構造を持つ思考の一種で、自己の判断を正確にするために必要な能力を養うことを目的としています。論理思考は、推論や分析に基づいて、矛盾しない結論を導き出すために必要で、仕事や学業、日常生活など様々な場面で活用されます。
ここに記載されている内容が概ね把握できれば、後はそれを日々の業務の中でどう使うか考えてみるのが良いでしょう。
参考書籍
イシューからはじめよ
仮説思考
思想
ロジカルシンキングは、論理的に思考することを指します。それは、事実や証拠に基づいて結論を導き出すことを意味します。それは、矛盾や不自然な事柄を見つけ出し、論理的に解決する能力を養うことを目的としています。また、論理的に考えることにより、誤りを見つけ出し、正しい結論を導き出すことができるようになります。
批判的思考は、疑うことを促し、自分自身の立場や信念を確認することを指します。それは、情報や意見を受け入れる前に、それらが妥当であるかどうかを分析し、検証することを意味します。批判的思考は、自己の考えを常に批判的に見直し、改善することにより、正確な判断をすることができるようになります。
手法
PREP法
PREP方は、ビジネスシーンで用いられる文章構成方法で、簡潔かつ説得力のある文章を作成するために用いられます。PREPとは、「Point」(結論)、「Reason」(理由)、「Example」(事例、具体例)、「Point」(結論を繰り返す)の頭文字を取っています。PREP法は、最初に結論を伝え、次にその理由を説明、事例で理由を補強し、最後に結論を再度提示するストーリーを展開することで、説得力のある文書やプレゼンテーションを構成することができます。
- P=Point(結論、できれば相手目線)
- R=Reason(理由)
- E=Example(事例、具体例)
- P=Point(結論を繰り返す)
DESC法
DESC法は文章やプレゼンテーションの構成方法の一つで、結論を提示する前に、事柄を描写し、その理由を説明し、具体的な提案を行った上で選択肢を提示することで、説得力のある文章を作成する際に用いられます。
- D=Describeでは、文章やプレゼンテーションの主題について説明を行う。これにより、聞き手側が事柄をイメージしやすくなり、後の内容の理解度も向上します。
- E=Explainでは、Describeした事柄の理由を説明する。これにより、聞き手側が事柄の背景や根拠を理解しやすくなり、後の内容の理解度も向上します。
- S=Specifyでは、Explainした理由に基づいて具体的な提案を行う。これにより、聞き手側が事柄の解決方法をイメージしやすくなり、後の内容の理解度も向上します。
- C=Chooseでは、Specifyした提案から選択肢を提示する。これにより、聞き手側が事柄の解決方法の選択肢を理解しやすくなり、後の内容の理解度も向上します。
DESC法は、文章やプレゼンテーションの中で、事柄を描写し、その理由を説明し、具体的な提案を行った上で選択肢を提示することで、説得力のある文章を作成することができる方法です。
- D=Describe(描写する)
- E=Explain(説明する)
- S=Specify(提案する)
- C=Choose(選択する)
ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーは文章構成の方法の一つで、主にジャーナリズムや広告などに用いられます。この方法は、結論を最初に述べ、その結論を支える理由を順番に述べ、最後に再度結論を述べることで、説得力のある文章を作成することを目的としています。
この方法の特徴は、結論を最初に述べることで、読者や聴衆が最初にどのような話題かを理解し、その後の内容をより集中して理解することができるという点にあります。また、結論を支える理由を複数用意して結論を支えることで、説得力が増し、より信頼性が高い文章を作成することができます。
例えば、新しいプロダクトを紹介する広告であれば、最初に「この新しいプロダクトは使いやすく、効率的で、お手頃な価格です」と結論を述べ、その理由として「簡単な操作でタスクをこなすことができ、最新の技術を搭載しているため作業時間を短縮でき、お手頃な価格設定で手に入れやすい」と説明し、具体的な例を挙げ「ABC企業では既に導入し、作業効率が向上し、コストダウンに貢献している」と説明し、最後に「だからこそ、あなたのビジネスにもおすすめの新しいプロダクトです」と結論を再度述べることで、説得力のある広告を作成することができます。
│ ┌ 理由 ┴ 具体的な理由
結論 ┼ 理由 ─ 具体的な理由
│ └ 理由 ┬ 具体的な理由
行動 └ 具体的な理由
│
┌──────────┼──────────┐
キーメッセージ(答え) キーメッセージ(答え) キーメッセージ(答え)
↑ ↑ ↑
枠組み(問い) 枠組み(問い) 枠組み(問い)
│ │ │
┌──┼──┐ ┌──┼──┐ ┌──┼──┐
│ │ │ │ │ │ │ │ │
【根拠で結論を下支えする】
GROWモデル
GROWモデルは、目標達成に向けたプロセスを効率的に進めるためのフレームワークです。それは以下の5つのステップから成り立っています。
- Goal(目標・欲しい結果): 最終的な目標を明確に定めること。その目標が具体的で、達成可能であること。
- Reality(現実の確認): 現状を確認し、その目標に到達するために必要なことを把握すること。
- Resource(資源の確認): 目標を達成するために必要な資源を確認し、それらを管理すること。
- Options(選択肢): 目標達成のための選択肢を考え、最適な方法を選択すること。
- Will(意志): 選択した方法を実行するために意志を持ち、それを実行すること。
GROWモデルは、目標達成に向けた計画を立てる上で有用なツールとなり、目標達成に向けたプロセスを効率的に進めることができます。
- G=Goal(目標・欲しい結果)
- R=Reality(現実の確認)
- R=Resource(資源の確認)
- O=Options(選択肢)
- W=Will(意志)
演繹法
演繹法は、一般論から事象を出し、当然に導かれる結論を出すことを手法としています。これには、具体的な事例から一般論を導き出すことや、一般論から具体的な事例を導き出すことが含まれます。演繹法は、論理的に正確であることが求められ、事象から結論を導き出すためには、前提条件や定理などが必要です。
帰納法
帰納法は、特定の事象が起こった場合に、それが一般的な事象である可能性を推測する手法です。帰納法は、いくつかの事象から共通点を見つけ、それらの共通点をもとに一般的な事象を導き出すことができます。 例えば、鳥が羽を持っていること、魚が鰭(ひれ)を持っていること、虫が翅を持っていることから、すべての飛行動物は羽を持っているという事を導き出すことができます。 帰納法は、特定の事象から一般的な事象を導き出するため、結論が正しいかどうかは保証されません。
事象2 → 共通に認められる結論
MECE(ミーシー)
MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive) とは、分類や分析において、カテゴリーを完全に覆い尽くすように分けることを指します。 Mについて、カテゴリーは相互に排他的であるべきです。つまり、カテゴリーAとカテゴリーBが重複していないように分けることが望ましいです。 Eについて、カテゴリーは全てを覆い尽くすように分けるべきです。つまり、全ての要素がカテゴリーに含まれるように分けることが望ましいです。 このように、MECEによって、分類や分析が明確で、重複や漏れがなくなり、結果が正確になります。
MECEは、問題解決やデータ分析において非常に有効な手法です。
- M=Mutually
- E=Exclusive
- C=Collectively
- E=Exhaustive
英語を覚える必要は全く無い…、要するに「漏れなく・ダブりなく」
ジョハリの窓
問題解決のポイント
問題解決のポイントについてまとめると、以下の4つの要素があります。
- What:問題は何か? 問題を明確に定義することが大切です。問題を適切に理解し、認識することで解決策を見つけるための基礎となります。
- Where:どこが悪いのか? 問題が発生した現場を特定し、問題が発生した原因を特定します。これにより、問題を本質的に理解することができます。
- Why:なぜなのか? 問題が発生した原因を探り、真の原因を特定するため、”Why?”を5回繰り返します。これにより、根本的な原因を見つけることができます。
- How:どうすればいいか? 問題を解決するために、有効な解決策を見つけることが重要です。解決策を選ぶ際には、その結果や影響を考慮し、適切なものを選ぶことが重要です。
上記の問題解決のポイントをつかうことで、問題を正確に把握し、適切な解決策を見つけることができるでしょう。
Where:どこが悪いのか?
Why:なぜなのか? ※Whyは5回繰り返して、真の原因について考える(なぜなぜ分析)
How:どうすればいいか?
仮説と検証
なるべく多くの仮説を多角的に考える。
最初は質より数を出し、出てきた中からどれを検証するか検討する。
検証
Why?:仮説に対してなぜそう言えるのか確認する。
True?:仮説に対して本当にそう言えるのか確認する。
価値・原則・プラクティス
エクストリームプログラミングの大事な考え方である「価値」「原則」「プラクティス」の区分けは何かを伝えるのにとても役立つと思いました。
エクストリームプログラミングは、アジャイルなソフトウェア開発の方法論の一つであり、5つの価値、14の原則、23のプラクティスから構成されています。ペアプログラミングやテスト駆動開発は、その中の1つのプラクティスに過ぎません。「価値」は、状況における好き嫌いの根源にあるもの、普遍的なもの、自分自身が大切にしているものなど、生き方に紐づく考え方です。「プラクティス」は、日常的な取り組みであり、明確で客観的で具体的な方法です。
ビジネスモデル図解
ビジネスモデル図解は、ビジネスにおける重要な関係者やモノの関係性を知るためのツールです。そして、ビジネスモデル図解には、よりシンプルでわかりやすく相手にそのビジネスについての情報を伝えるために、いくつかのルールがあります。
- 主体を3×3で構成する。上段は利用者、中段は事業、下段は事業者を指す。
- モノ・カネ・情報の流れを矢印で説明する。入れ子の場合は小さい方に●がつく。必ず存在するわけではない流れには点線を使う。
- 説明しきれない部分はふきだしの補足で説明する。なぜこの主体があるのか?なぜこの矢印があるのか?など、理由を明記することにも使う。補足に対して補足が入ることもある。
「モノ」「カネ」「情報」を区別して図示するやり方について、以下のサイトが有用です。